2023年母の日、雨のち晴

ある日のこと

カーネーションなんて期待はしてないけど

息子を持つ母の気持ち

職場の人たちとのたわいもない会話の中で年とともに心が荒んでいく。

荒むというと何だか物悲しい感じがするのだが。

どういう部分に荒むのか?

私以外の皆さんには皆娘さんがいらっしゃる。

娘さん、また娘さんとその子供であるお孫さん。

家族に娘さんがいると、ワイワイガヤガヤ楽しそうである。

うちは息子が2人。

長男は大学で実家を離れ、今は夫と次男と3人家族。会話無し。

娘さんがおられるとその母親は常に新しい情報がアップデートされる。

うち、アップデート無し、私情報収集自力。

ブログを始めたきっかけがまさしくこれ。

このままでは何だかヤバい。

家の中で誰とも喋らず、

認知機能が猛スピードで下降していくような、呂律がまわらなく

なってしなうような、そんな恐怖を感じてきたから。

毎年自己嫌悪

なんだか世間の皆は(仕事先の皆は)自分の子供たちから

必要とされてる感が満載なのである。

私はいつも人と比べ過ぎなのか。ただの寂しがりやなのか。

どんどん大人になっていく息子たちから必要とされなくなってきた虚しさに

さいなまれて仕方がないのだ。

そんな何ともいえない重苦しい気分の今日母の日。

今まで散々口うるさく接してきた自分を思い切り悔やむ日。

そりゃあ自分には関係ない母の日。

自分はどうだった?

思い起こせば、自分が子供の頃、母親に何かプレゼントはもちろん、

感謝の気持ちを伝えることなど、一度もしたことがない。

なんでできなかったのか。やらなかったのか。

何だかやりにくかったのだ。

そんな私に育てられた息子たち。

さえない夕食

今夜の夕食はどこか外食というわけにもいかないので、

せめて楽はしたい。超嫌いで苦手な毎日の料理をこんなも頑張っているのだから。

それでも夫と次男が喜ぶかと、焼肉を焼こう。

そんな人の気も知らず、次男は友達と外にラーメンを食べに行ってしまう。

夫と2人で、味気なくささっと夕食終了。

びっくりした。まさかの

帰りが遅い次男を待つ。

中間試験の前だというのに呑気なものだと。

遅めの帰宅。

「今日は母の日やったな」

ちょっと白々しくそう言いながらカーネーションのプレゼントを

渡してくれた。

「いつもありがとう。これからもよろしくお願いします」

とも。

今まで子育てをしてきて、報われることなど皆無だった。

虚しさばかりだった。

明るいポジティブな母親になりたかった。

もういろいろ諦めかけてたのに。

たったこれだけの言葉で救われる。

まだもう少し母親を続けていけそうな気持ちになれる。

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