有吉さんとテレビ出演で絵を描く認知症の蛭子能収さんを見て思うこと。

日々のあれこれ

独特の世界観を持つ漫画家である蛭子能収さんが認知症を患われてからテレビに出演されることがなくなった。そんな蛭子さんに対して有吉さんやっぱり優しすぎた!

一見認知症には見えない蛭子さん登場

何の気なしに見始めた有吉さんのテレビ番組。

蛭子さんが認知症を患われているとのこと。

画面に登場した蛭子さんは一見するとなんら変わりのないいつものとぼけた様子に見える。

いつものように毒付く有吉さん

再会を果たした有吉さん。

蛭子さんの現在の病状を気遣いながらさりげなく率直に確かめてあげている。

いつものように小さく毒づく感じも交えながら蛭子さんの反応を確かめている。

蛭子さんの絵は

2人で美術館で近代アートを鑑賞した後、蛭子さんに絵を描いてみようと提案。

見てるこちらもドキドキする。

認知症とはいえ蛭子さんなら今まで慣れ親しんできたあの独特なタッチの絵を描いてくれる。そう思いながら画面に釘付けになってた。

だけど蛭子さんの手は私の思ったようには動いてくれなかった。

何だかショックだったし、時の流れに逆らえないことを実感した。

それでも有吉さんに少しずつ促されながら、真っ白だった画用紙に蛭子さんの頭に浮かんでいるであろうものが線となって何かを表してくる。

それを有吉さんはさりげなく見ながら褒めて次の作業を促す。

また褒めて蛭子さんが頭の中からの信号を手の先から線となって白い空白を埋めていく。

それらを有吉さんが色で埋めていく。

なるべく蛭子さんが喜んでくれそうなガラフルな色で埋めていく。

蛭子さんが疲れぬように。でもまた描きたくなるように。

2人の合作

その後も有吉さんは仕事の合間や家で蛭子さんの線画を色で埋めた。

線画を引き立たせるような、蛭子さんの潜在意識に塗り込んでいくかのような。

あと少し余白を埋められないかと蛭子さんに描いてもらう。

するとはじめは何かの絵を見ながらでないと動かなかった手先が、

蛭子さんの今まで描いてきたあの漫画のタッチに戻ってきた。

すごいと思った。

そうこうして一枚の絵は完成した。

有吉さんの人間性がやっぱり素晴らしい

この番組の企画は有吉さんだったのだろうか、それとも認知症の蛭子さんをテレビで取り上げたら視聴率が取れるからと番組側の提案だったのだろうか。

どちらにしたって蛭子さんの相手が有吉さんでなければこの絵は生まれなかった。

途中から単なるバラエティとしては見ることができなかった。

有吉さんはどんな気持ちで接していたのだろう。

もしかしたら蛭子さんにまた絵を描いてもらっって高価なアート作品を生み出そうとしたのだろうか?

もし蛭子さんに高値の付く作品を描かせようとしたならば、蛭子さんは描かなかったのではないか。

有吉さんの蛭子さんに対する優しさが絵描きの本能を刺激したんじゃないかと思う。

絵を描くって一度手を止めるとキツいのだ。

脳がもう描かなくていいんだと手を止めてしまうのだ。

人は老化する。

認知機能は必ず衰える。

自分が今まで普通に接してきた人が次にあった時、認知症になってたとしたら。

有吉さんは普通でいてとても優しい。

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